研修コース群は、当該職種における実務能力の向上、若しくは新たな職種への転換に必要な研修コース群を一覧的に配置したものです。
(例)研修コース群(体系図) ITスペシャリスト(プラットフォーム)
研修コース群の横軸は、研修コース群の受講レベルを表します。受講者は、自分の現状レベルに位置している研修の受講を計画します。
エントリレベルの前に、ITスキル標準で示すプロフェッショナルの領域にエントリするための研修を想定した「未経験レベル」を設定しています。未経験レベルでは、プロフェッショナルとしてエントリする(言い換えれば、情報サービス企業に就職する)ために、前提として求められる知識を修得する研修コースを位置付けています。情報サービス企業から見れば、採用する人材が、即戦力となる知識を予め修得していることを期待しています。しかしながら、我が国においては、現実にはこうした前提知識を持った人材が十分に供給されておらず、採用後に企業が一定の教育負担を負っている状況が大半となっています。未経験レベルは、産業界から教育界に対しての基本的な教育ニーズを示したものとしても活用することもできます。
一方、ハイレベルでは、もはや他者から教えられる形式で知識を修得していくことは想定されていません。ハイレベルのプロフェッショナルは、難易度や責任度の高い実務を積み重ね続けることを基本としながら、社内外のコミュニティ活動の場において、他のプロフェッショナルとの交流を重ねることで切磋琢磨されるためです。また、コミュニティ活動を通じた業界や社会に対する貢献や、後進育成という役割も求められます。
研修コース群の縦軸は、その技術内容に応じて下記の通りテクノロジ、メソドロジ、プロジェクトマネジメント、ビジネス/インダストリ、パーソナルの5つの要素に分けられています。
研修コース一覧は、研修コース群に対して、その内訳となる研修コース、研修方式及び期間等を一覧的に整理したものです。
(例:研修コース一覧 アプリケーションスペシャリスト(業務システム)
各研修コースには、利用すると適切な研修方法に”○”印が付けられ、標準的な研修期間が記載されています。
研修コースの概要、受講対象、前提条件、履修後に期待されるスキル修得目標などを示します。
(例)研修コースの内容 ITアーキテクト概説(前半部)
対象スキル項目・関連する知識
当該研修コースに関連する知識を、ITスキル標準で整理しているスキル項目/知識項目に対応して整理。策定にあたっては、情報処理技術者試験の知識体系やPMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)等といった、情報サービス産業において広く認知されている知識体系の内容を勘案しながら整理しています。これにより、ITスキル標準/研修ロードマップとしての様式や表現に表現を合わせていますが、必要な知識内容の要点を網羅しています。
研修コース・知識項目マトリックスは、縦軸に対象スキル項目と知識項目、横軸に研修コース群と研修コース名を配置しています。マトリックス部分では各研修コースで習得すべき知識項目を”○”印で示しています。
(例)研修コース・知識項目マトリックス アプリケーションスペシャリスト(一部分)
この表は2つの観点から活用することができます。1つは、縦軸(研修コース群、研修コース名)を中心に見る方法です。研修コースに含まれている知識項目を一覧表で参照することができるため、複数の研修コースを受講する場合でも、自分が習得すべき知識項目を容易に確認することが可能となります。
もう1つは、横軸を中心に見る方法です。受講者が習得すべき知識項目の行を参照すると、受講すべき研修コースが容易に分かる仕組みになっています。
<出典:IPA情報処理推進機構 HP>
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